少し前にも書かせて頂きましたが、アパートマンション館内での入居者さん同士のトラブルの対応については、なかなか難しいところがありますね。
片方の言い分だけ聞く訳にもいかないですし、非常にデリケートです。
一番多いケースは生活音に纏わるクレームでして、木造アパートで以前もあったのですが、どうしてもドアの開け閉めの音が気になるといい、他にはコツコツ何かリズムを取っている音が聞こえるという。
どの部屋のドアの開け閉めが気になるかというと、3つ先の部屋の音だというのです。
もちろん入居者さんにも確認しましたが特段音を激しく立てて生活している覚えはないし、ましてやリズム音など出していないと仰る。クレームを出されたご本人も以前から契約事やら何やらで一般常識の分かる紳士的な方と理解していたので、総合的に考えてこれは普通ではないという見立てをしました。
オーナーさんにも説明して暫く様子を見ていたのですがそのうち、夜中に直接クレーム(言い掛かり)を付けるようになり・ ・ ・。
オーナーさんが、年配だったもので、息子さんにも協力頂きまして、最終的にそのクレーマー入居者さんには、交渉後ご退去頂きました。
上記の件は、なんとか退去頂いて正解でしたが、甘く見て、あまりにも酷いクレーマーには対応しないと、優良入居者からオーナーさんが責任を問われる場合があります。
賠償責任云々というのはかなり話が大きくなってしまったケースでしょうが、クレーマーを嫌悪して優良入居者が退去してしまうというのが一番恐ろしい。上記のケースで1人の入居者の為にドミノ現象が起きてしまう危険性もあります。
正当な意見なのか、クレーマーなのか見極めるのは難しいところもあるのですが、早期発見して毅然した態度で後回しにしないことが、被害を最小限に食い止める策ではないでしょうか?