建物内トラブルで圧倒的に多いのが、「生活音に関する問題」です。経験上、これしかないと言っても良いぐらいですね。昨今、殺傷沙汰になってしまったケースも見受けられて他人事ではありません。
音に関しては感じる程度に個人差があって明確に線引きできないので、非常に厄介ですね。
トラブル発生時、どんな点に不満があるのかヒアリングをするのですが、プロの勘で「常識的にお話ができるかどうか」で今後進むべき道を判断します。うまく暮らして頂けそうなら一番それが良いのですが、話し合いの上難しそうであれば、最悪、退去の方向性も考えなければ行けません。
実際に、あまりにも神経質な入居者さんで、もう家賃も支払わないぞぐらいな言い方でかなり難儀しました。その時は大家さんと話し合い、結果、大家さんのご負担で引っ越し代を拠出頂き退去頂いたケースもあります。何故そこまでしたかと言うと、悪質クレーマーの為に、他の入居者に影響が出て、良質な入居者が退去してしまうのではないかと考えたからです。
無論、本当に部屋に友達を呼んで酒盛りして夜中に騒いだり、大音量で音楽を聞いたりしたり、そういったことは当然問題なのですが!、一般的な生活音について癇癪を起こされるようでは平穏無事に住んで頂けません。
生活音トラブルを始め、クレーム処理はマニュアルがありませんので、絶対上手くいくという方法はないのが悩ましいところですね。
毅然とした態度で言うべきことは言っていくというスタンスで臨むのが一番ですね。