一般媒介のメリット、デメリット


 

 

貸物件の募集では、仲介業者への依頼の仕方でいくつかに分かれます。

 

 

いわゆる「取引態様」と言いまして、重要事項説明書にも必ず記載しなければいけない項目のひとつです。

貸主、代理、専任媒介、一般媒介そんなところでしょうか?

 

 

 

上記のうち、一般媒介というのは、大家さんが物元、元付けの不動産会社を一社に決めずに、ニ社以上、多ければ数十社(笑)に依頼する方法です。

 

 

 

最大のメリットとして上げられるのは・・・

 

 

 

業者を選ばず依頼するということは、お客さんも選ばず間口が単純に広がるということが挙げられます。不思議に業者によって、集客する客質、属性が変わりますからね。

 

 

 

それと、不動産会社も他社に負けまいとあれこれ頭を捻って仲介活動を行いますので、スピード感はあるのかもしれませんね。

 

 

 

表現は適切かわかりませんが、「決まればどこの業者だって良い。管理は自分でやるのだから」というオーナーさんということになるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

メリットもあれば、デメリットももちろんありまして(笑)。

募集する側から見ますと、まだ3社ぐらいの競合であれば問題ないのですが7,8社ともなりますと仲介するモチベーションは格段に減ずると思います。なぜかといえば、あちこちで営業活動していますので他社から一番手が入ってしまう可能性も高いためです。

 

 

 

契約してからの入居者さんの最大のデメリットは、「部屋ごとに仲介した業者が違う」ということです。これは案外見落とされている点です。

 

 

 

簡単に言えば、トラブルがあった時の対応です。例えば隣の生活音が気になるという場合、専任や管理物件の場合はワンストップでオーナーなり入居者さんとネゴシエーションできるのですが、一般媒介の入居者の場合は、交渉や事実関係を確認するとしても、筋としていちいち業者経由で話をしないといけないので多分に時間がかかってしまうのです。結果的に契約したはいいが入居者の良好な使用感や利便性はどうなるのか?という点は問題になりますね。

 

 

 

強力なリーダーシップを持って自主管理されているオーナーさんであれば良いのですが!

 

 

 

賃貸管理がメインの当方ですが、アパート・マンションにご自分もお住まいの建物であれば、一般媒介&自主管理というのは本来の大家さん業という観点から見れば自然だと思います。ただこれは専業の方であって、他にお仕事ありながら兼業というのは、正直かなり難しいのではないでしょうか!?