ビジネスの後継者問題

賃貸業の後継問題、大家さん業に関わらず、どの業界も後継者の問題は永遠のテーマだと思います。今朝ワイドショーで酪農家の数が10年前と比べて半減していると、そこで解説者の方が「実は戦後から比べたら残っている数は数パーセントだ」とおっしゃっていました。驚きました。

税制や他国との競争関係もあるでしょうが、後の担い手がいない理由はどんなことなんでしょう。

 

 

 

不動産業界の話に戻りますが、先日もあるオーナーが、ご子息に賃貸業を引き継がせずに長期保有されていたマンションを売却されました。一般媒介でしたが部屋数が多かったため、他社さんと比べて後発のお取引ではありましたが数多く契約させて頂いたオーナーでした。

 

 

 

聞くところによると「年齢も年齢なので、面倒は息子たちに任せたくない。自分の目の黒いうちに処理してしまいたい」とのことでした。

 

 

 

要はビジネスとして引き継がせたくないということですね。

 

 

お付き合いしているオーナーさんでも、ご自分は過去に第2次産業系の会社をを経営していたが、息子たちに会社経営なんて大変だからやらせず廃業したなんて方が結構多いのですが、これも親心というところでしょうか。

 

 

 

もちろん、先代から引き継ぎのアパート・ マンションオーナーさんも多くいらっしゃるのですが、やり方が180℃変わってビジネスライクになり、中には店子さんとの関係も悪くなるオーナーさんもいらっしゃいました。

 

 

 

やはり、なんだかんだ言って賃貸業は細々したことが多いですから、はい今日からオーナーになりました。直ぐに対応できるか、と言うとかなり疑問符がつきますね。

特に同じ屋根の下で暮らすオーナーさんは自主管理されている方も多いですし、建物のメンテナンス含めケアがより必要となります。

 

 

 

ですので、先の例のオーナーのように、いっそのこと綺麗に売却してしまう、ということもビジネスの方向性としてはアリなのかと思います。